2008年05月05日

5月4日

今、永井荷風の「フランス物語」という短編集を読んでいてその中の一編に、ニューヨークで知り合った日本人画家とパリで再会して話をするうちに画家が情熱を失っていることにきずく話がある。画家はニューヨーク時代はパリを偉大視してとにかくパリに行くことを夢見て画の勉強をしていたがようやくパリに来て見ると筆が止まってしまった。パリに来るという思いを達成してしまったらやる気が起こらなくなったと語る。それに対してパリに着いたばかりの荷風は意欲に燃えていると言う話。思うに画家もまた荷風の分身であって、パリの地を踏んで熱狂する自分とパリを知れば知るほど底知れない芸術の力に圧倒される自分とを描いたのではないかと想像してしまった。
昨年か一昨年にルーブル展を見に行ってドラクロワの裸婦の習作を見て圧倒された。ルーブルの奥深さを思い知らされた経験がある。



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5月4日
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